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【eスポーツ】講話「スポーツの歴史から見たeスポーツ」青学開催

 1月26日(土)、青山学院大学(青山キャンパス)にて「スポーツの歴史から見たeスポーツ」をテーマにした講演会が、講師は秋元忍(神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授)、主催が青山学院大学総合研究所で開催された。

 昨今、「eスポーツはスポーツなのか」ということがよく議論されているが、「スポーツ」は歴史貫通的には決して普遍的なものではなく、「スポーツ」の意味内容はこれまでも変化してきたし、これからも変わり得る可能性があると秋山先生は語る。

 但し、既存のスポーツ制度とeスポーツとの接合によって、eスポーツ自体も変容する可能性も示唆している。つまり、eスポーツが既存のスポーツに影響を与えつつも、eスポーツ自体も変化することを余儀なくされる可能性があるということである。

 その可能性を表す具体的な例としては、オリンピックなどに参加可能なeスポーツ(FIFAが著作権を持つサッカーゲームなど)はそもそも"e"が欠落して「スポーツ」になり、その他のオリンピック関連法から排除されるゲーム(戦争を模したゲームや射殺場面などを含むゲーム)はeゲームとなるということである。

 昨年、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は「我々は、暴力や差別を容認し推進するゲームをオリンピック競技として取り入れることはできない、いわゆる殺人ゲームのことだ。我々の見解では、その種のゲームはオリンピックの価値観と矛盾することから、容認することはできない」と語っていたが、その一方で「eスポーツ」にはIOCの勧める「男女平等の推進」に対して大きな可能性を持っており、男女混合の団体種目の採用の奨励に貢献できる可能性があるとお話されている。

 2016年に開催されたオリンピック(リオデジャネイロ大会)においては28競技306種目のうち、男女混合によるものは下記の4競技の9種目のみに留まっている。

セーリング10種目中1種目
バドミントン5種目中1種目
テニス5種目中1種目
馬術6種目すべて男女の区分なし

 また、望ましいスポーツ文化を継承していく為に、「年齢」「性別」「障害」の有無を問わないeスポーツが牽引役になれるのではと期待されている。

 eスポーツについては様々な場面で議論されているが、このように学術的な見解からeスポーツを見ることによって新たな側面が見えてくる。また、青山学院大学総合研究所は昨年開催されたeスポーツに関するシンポジウムを今年も開催する予定となっている。

「2018年に開催されたシンポジウム」

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